戦争がもたらしたもの

戦争があちこちで、まるで、火が周りの木々に引火するように、どんどん広がっていた。 はじめのうちは、誰かがそれはやめた方がいいというと、何とか納まっていたんだ。だけど、国が大きくなるうちに、一人のスクタの声はどんどん小さくなっていった。 正しいことを言うスクタよりも、力の強いスクタが何よりも大事だというような雰囲気が流れた。そして、国というものが強くなればなるほど、みんなは、どれだけ大きな国になるかが重要な問題になるようになった。 その国が出来始めると、これまで、本当に自由に育てられていた子供たちには、学校というものができた。なぜなら、その子供たちが大人になった時に、戦争で勝てるようなスクタを育てるためだった。戦争で勝つには、戦略を上手に考えることが必要だということになったのだ。それを国で取り決めた。 だから、子供たちにはコレと、コレを勉強させよう。そうすれば、頭のいいスクタが育てられる。きっと国が強くなる。そんなことが発案されたのだ。 そして、その子供たちには点数が付けられようになった。出題された問題を、上手く型にはめて考えることができる子供には、高いスコアが付けられた。反対に、大人のスクタが思うような答えを言わない子供は、頭が悪いといって、何時間もその型にあった問題の答えを出すように訓練された。 その頃から、子供たちまでが、なんだか幸せでなくなってきた。大人たちはいつも、戦争の話しをしていた。子供たちはいつもテストに負われていた。 自分は駄目な子。いい点数を取らなければ、なんの価値もない、そんな風に毎日毎日、追われていきるようになっていた。みんなの顔がだんだんと暗くなってきたんだ。

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